低速モードに時に活躍するバースト機能。いくつかのMVNOで利用ができます。
楽天モバイルにはバースト機能について発表がありませんが、実施されているのでしょうか?
本記事では管理人が行なった速度テストと実際に体験してみた感想も含めて楽天モバイルのバースト機能・低速モードの実用性について考察していきます。
バースト機能とは?
バースト機能とは低速モード時に最初の数秒間だけ高速通信ができる機能になります。最初が高速通信のため、サイトの前半部分を読んでいるうちに後半部分も読み込みが終わっているようになります。
IIJmio(みおふぉん)やDMMモバイルなどは公式に発表している機能であり、LINEやメールしか使わない時は低速、動画を見る場合は高速のように使い分ければ通信量の節約にもなる機能となっています。
実際、高速⇔低速をこまめに切り替える人が多いかと言われると、少ないでしょう。。。正直LINEなどで使用する通信量自体が少ないのでわざわざ低速にするまでもありません。私も契約当初は高速⇔低速を切り替えて節約していましたが、面倒くさくなってやめてしまいました。
低速機能を使用する場面の多くは月々の高速通信を使い切ったときの強制低速モードでしょう。バーストはその際の多少のストレス軽減に役立つレベルではないでしょうか。
楽天モバイルにバースト機能が存在する!
公式には発表されていませんが、実は楽天モバイルにもバースト機能はあります!
IIJmioと同じく通信開始時の75KBが高速通信の対象です。
しかし、全員が可能なわけではなくAPNが「rmobile.co」の方のみのようです。
楽天モバイルには3種類のAPNがあるので注意して下さい。
私も楽天モバイルは2回線持っていますが、「rmobile.jp」と「rmobile.co」で異なります。
話は逸れますが、楽天モバイルのAPNはもう一つ「vdm.jp」があり、これは昔のAPNです。
2015年10月以降は「rmobile.jp」、2016年3月以降は「rmobile.co」と新しいAPNへ遷移しているようですが、私はほぼ同時期(2017年2月)に2回線とも申し込んだのに異なるAPNで送られてきました。
一つは楽天スーパーセール中に端末セットで契約したものなので、特別仕様かもしれません。
実際にバースト機能(低速モード)を体験した感想
実際に楽天モバイルを低速モードの速度を計測とネット利用してみました。
(条件)
時間帯:平日の朝(8:30)・夜(22:30)
対象MVNO:楽天モバイル、IIJmio
体験内容:速度計測、Yahoo!ページの表示
朝(8:30) | 夜(22:30) | ||
---|---|---|---|
楽天モバイル | 下り | 0.22Mbps | 1.81Mbps |
上り | 0.18Mbps | 12.72Mbps | |
批評 | 遅い。朝の通勤時間帯なので。。。 | 特にストレスなくネットが可能 | |
IIJmio | 下り | 0.25Mbps | 0.15Mbps |
上り | 0.20Mbps | 0.02Mbps | |
批評 | バーストのおかげでそこそこ | 使えたもんじゃない遅さ |
楽天モバイルは朝は体感ではバースト機能の恩恵はほぼありませんでした!最初の数秒もYahoo!ページを読み終わるまでも大して速度差は感じられませんし、そもそもYahoo!を読み込むだけでもストレスを感じるくらい遅いです。
同じ機能を持っていると言われるIIJmioはやはり初速が早く、楽天モバイルと比べて数倍快適です。そもそも公式には発表していない機能なのでその程度と言われればその通りです。
しかし、夜は楽天モバイルは非常に快適でYahoo!のページもスムーズに表示されました。今度は逆にIIJmioがかなり遅くバースト機能の恩恵も感じられませんでした。
ただ、楽天モバイルの速度がかなりの高水準を出しているので低速でここまで出るのか?と少し疑問が残ります。日を改めてまた速度測定はしてみようと思います。
実際にスピードテストアプリで楽天モバイルの速度を測ると、計測開始時のみ針が高速域(5~10Mbps辺り)まで振れることがあるのでバースト機能は確実にあるでしょう。
しかし、高速域へ触れるのは本当に一瞬なので実際の利用時に体感できるレベルではないかもしれません。
朝はIIJmio、夜は楽天モバイルに軍配が上がりましたが楽天モバイルは総じて速度に関してはそこまで早くはありません。楽天モバイルはシェアNo.1ですから利用者が多い分遅いのではないかと予想します。(IIJmioもシェア3位なのであまり言い訳にはならなそうですが)
ちなみに楽天モバイル、IIJmioの低速モードはバースト機能のおかげで「低速の割には快適なときがある」といった印象です。時間帯によってはバーストのおかげで低速モードも使い物になりますね。
ベーシックプラン(低速モード)を使いこなすには?
楽天モバイルにはベーシックプランという低速オンリーのプランがあります。
ではどうすれば低速モードが実用レベルで利用できるでしょうか?
メールと電話さえ出来れば良い人
- メール(LINE)と電話が出来れば良い。
- ネットは余りしない。
- ゲームや動画の視聴なんて絶対しない
こんな人ならベーシックで十分ですね。個人的にはそれでも3.1GBを推しますが、ネットをしない場合それでもオーバースペックです。
本当に最低限で良い方はLINEモバイルの1GBプランがオススメですよ!LINEに使用する通信量は無制限で高速通信なので1GBでも多く利用できます。
2台目や家族利用でデータシェア
個人で2台持ちやタブレット利用、家族で利用している場合はデータシェアオプションをつけてベーシックプランを利用しましょう。そうすればベーシックでもシェア分に関しては高速通信になります。
10GBプランとベーシックプランで契約すると、1台(1人)当たり5GBが月々利用できるので、通常利用であれば十分になります。
家族利用やデータシェアについても本サイトで紹介していますのでそちらもご利用下さい。
→楽天モバイルを家族利用で安くしよう
→楽天モバイルのデータシェアは月額100円が無駄になる!?
まとめ
楽天モバイルにもバースト機能は存在していました!しかし、バースト機能の恩恵が受けられる時間帯・受けられない時間帯が存在しているような実験結果となりました。
やはりバースト機能を期待して低速モードを利用するのではなく、あくまで補助的な要素としての認識にとどめておいた方が良いのではないでしょうか。